水に沈んだ金のまり

 大正12年(1923年)生まれの妙子さんが八十歳代の頃、数年間に渡って、お話を伺いました。 

 いつも、誰に対しても腰が低く、何事にも感謝の気持ちを忘れない穏やかな妙子さんが、こんなにも波乱万丈な物語が語られるとは..驚きの連続でした。どんな時も、自分自身に誠実で勤勉でありつづけた妙子さんの壮絶なご苦労...。取り戻すことができない時間を嘆くよりも、未来の時をより充実させなければと、常に前向きに晩年まで新たな学びを続けておられました。

 妙子様の聞き取りを始めたのは2004年でした。読み返すたびに、その重みが増していることに気づきます。